関西にスイッチバックの駅があるのは知っておられるだろうか?
スイッチバックとは、折り返し進むように敷かれている鉄道路線のことを言い、駅の場合は急勾配の線路の途中に駅を設けるとき、本線から分岐した平らな線路を引き、そこに駅施設を設けたものとなる。電車がその駅を停車する場合は、何度か折り返しする必要がある。
和歌山線の北宇智駅(
地図)がそうで、関西地方では唯一の存在であるが、それが近いうちに無くなるらしい。
毎日新聞の記事によると
・JR和歌山線北宇智駅のスイッチバックが3月17日限りで姿を消す。
・春のダイヤ改正に合わせ、線路が直線に付け替えられるため。
・蒸気機関車に応じた施設で、現在の列車には必要ない
・運転士が前後に乗り換える必要があり、過去にATS(自動列車停止装置)の入れ忘れが2件発生
との事。
おそらく、ATS入れ忘れ事故が2件起こったことを重く見て改修を決定したのではないかと推測する。
何にしても、そこにしかないモノが無くなるので寂しさは感じるが、安全対策の前では仕方のないことなのでしょう。
3/17には無くなるので、もう一度見に行かねば・・・
気になる改修後の姿であるが、前出の新聞記事では
・工事のため、列車は17日のラスト走行以後は、18日午前9時まで同駅を通過。
・18日午前9時〜午後5時半まで、五条−吉野口間を運休し代行バスを出す予定。
・上下別だったホームは一つになる。
との事なので、本線が走る勾配区間を一部かさ上げしてそこにホームを新設する方式をとるのではないかと予測する。
長崎本線の本川内みたいな感じになるのではないだろうか。