インターネットの仕事をしているので、光ファイバーを使ったサービス(いわゆるFTTH)のハンドリングを行うこともある。
光にしてたら伝送路としては安心、伝送路側の不具合で切れることなんてまず無いわ。。。と思っていたのだが、光ファイバーには思わぬ天敵がいた。
その天敵とはクマゼミである。
クマゼミが家庭や事業所へ引き込む光のドロップケーブルを木の枝と勘違いし、そこにとまって産卵しようとし、クマゼミの産卵管によって光ファイバーの芯線が損傷するとのことである。
発生する原理としては
・家庭等へ引き込むドロップケーブルには、被覆を剥く為のガイドが彫られている
・そのガイドの真下に光の芯線が存在する
・セミが手ごろな枝と認識してドロップケーブルにとまり、産卵管を突き刺すときに
ガイドの溝が文字通りガイドの役割を果たして、芯線にヒットし損傷。
・クマゼミの産卵管は固い木の皮を貫通できるよう、ノコギリ状になっている事も被害を広げる要因となっていそうである。
一応、これに対応するケーブルの開発が進んでいるそうで、「セミ対策光ドロップケーブル」なるものがケーブル製作各社から発表されているとか。
(参考)
http://www.mitsubishi-cable.co.jp/jihou/pdf/102/t12.pdf
このPDFに掲載されている図で、「引き裂きノッチ」がガイドとなり、セミの産卵管がまっすぐ光ファイバー芯線にたどり着くようである。
いやぁ、CATVやADSLでは考えられない障害が発生するものだなと思ったのでした。